2000.1.27 in Justnet. 2003.11.22 in Nifty. | |||||||||
憧 憬 By Cotosiro | |||||||||
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2000.1.23 暗闇に閉ざされた私はただ鬱々として憧れる、輝く陽光、芽を吹く緑、 青き海原、湧き立つ雲を、 |
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鎖に繋がれた私は怒りを以て憧れる、果て無き大地、 野駆けし駿馬、 紺碧たる空、羽ばたく鳥を、 | ||||||||
氷塊である私は悲しみを以て憧れる、小川のせせらぎ、そよぐ野の花、 命の泉、甘き果実を、 |
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時が力を与えるならば、忌まわしき闇をこの手で引き裂き、疎ましき鎖を断ち切るだろう、 輝く陽光にこの身を晒して、駿馬の如くに疾走しよう!、 |
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荒野の遙か彼方には、かすみの掛かった砂丘が見える、 微かな潮騒と潮の香りが我が魂を震わせるだろう、 もはや、現世など障壁ではない!、 | ||||||||
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我は肉体を抜け出して、鮮やかなる風紋を身に纏う、なだらかなる砂丘へと飛翔をするのだ!、 その向こうには、広大なる海が波をうねらせ、輝く陽光を反射している、 | ||||||||
むせぶような潮の香りがしきりと我を誘うだろう、 我は行く、呪われし我が氷塊を母なる海へと放つのである、 |
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命の海は我を受け入れ、幼子のように抱くだろう、 疑心と小心とに凍結をされ、氷と化した私の心を黒潮へと誘い、溶かすのである、 | |||||||||
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ああ!、夢想せる我、忌まわしき呪縛から解き放たれん!、 |
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Cotosiro |