おならの祟りは恐ろしい 1999.8.18 in Justnet. 2003.11.29 in Nifty.
大きな声では申せませんが、実は私、おならです。昔から嫌われ者で通って居ります。 特に最近は忌み嫌われて、身の細る思いで過ごして居ります。 でも、最近の人間は何故なのでしょう？　私の本当の実態を隠蔽しようとするのです。 イエ、見ようとはしない、と言うべきでしょうか？ 困った事です。 私は思うのですが、水洗トイレの急速な普及に大きな原因を感じるのです。
ご存じのように、私は目には見えません。ですから、自分が出した、と言う認識が希薄なようにも思えるのです。 でも、昔は少し違っていました。トイレはその殆どがくみ取り式であったからです。 つまり、うんこが腐敗して、ガスを産み出す状況をつぶさに観察し得た訳です。 イエ、否応なしに、付き合わされた、と言うべきでしょうか？　お分かりでしょうか？　この意味が　・　・
			つまり、臭いという目に見えぬ不確かなる存在を視覚が補ってくれた訳です。 その故に、おならが自らの排泄物である、と言う自覚も、 しっかりと確立をし得たのでした。 然るに、水洗トイレの普及した今、その様な状況は壊れて居ります。
私やうんこやおしっこなどは一瞥もされずに押し流されて、まるで赤の他人の様に邪険に扱われているのです。 何と嘆かわしい状況でしょう！　私らだって存在物です。それなりの扱い方だってあるのです。 それを最近の人間はまるで分かって居りません。自分の産み出した責任などには、思い至る事すら無かったのです。
まあ、良いでしょう！ 今、我々、排泄物復権同盟は人間に存在を知らしめる為、密かなる計画を練って居ります。 いきなり巷に溢れ出て、我々の力を見せ付けるのです。 エエ、そうなんです！　世界は近々、おならに覆われ、うんこまみれと成る事でしょう！
cotosiro